豊川市男児連れ去り殺人事件は、2002年7月28日未明、愛知県豊川市で発生した事件です。当時1歳10か月の男児がゲームセンターの駐車場に停車中の車内から連れ去られ、約4時間後に近隣の海岸で遺体となって発見されました。
事件の経緯
2002年7月28日午前1時20分頃、豊川市白鳥町のゲームセンター駐車場で、男児が車内から連れ去られました。同日早朝、宝飯郡御津町(現・豊川市御津町)の海岸で男児の遺体が発見されました。
捜査と裁判の経過
2003年4月、元トラック運転手の男性が任意の事情聴取を受け、犯行を自白したため、殺人と未成年者略取の容疑で逮捕されました。しかし、その後自白の強要があったとして無罪を主張しました。
2006年1月24日、名古屋地方裁判所は無罪判決を言い渡しましたが、2007年7月6日、名古屋高等裁判所は一審判決を破棄し、懲役17年の逆転有罪判決を下しました。2008年9月30日、最高裁判所は上告を棄却し、懲役17年の刑が確定しました。
冤罪の主張と再審請求
被告側は一貫して無罪を主張し、2016年7月に再審請求を申し立てましたが、2019年1月25日、名古屋高等裁判所は再審開始を棄却しました。2022年8月19日、刑期を終えた男性が出所しました。2023年6月7日、名古屋高等裁判所は再審開始を認めない決定を出しました。
この事件は、捜査過程や自白の任意性、証拠の信憑性など、多くの議論を呼び、冤罪の可能性が指摘されています。現在も再審請求が続けられており、事件の真相解明が求められています。
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