長崎・佐賀連続保険金殺人事件は、1992年と1998年に佐賀県と長崎県で発生した連続保険金殺人事件です。愛人関係にあった男女が、保険金目的で女性の夫と次男を殺害しました。
事件の経緯
- 1992年9月10日:女性Y(当時33歳)は、夫(当時38歳)に睡眠導入剤を混入したカレーを食べさせ、佐賀県藤津郡太良町の大浦海岸で転落させて水死させました。これにより、約9,000万円の保険金を騙し取りました。
- 1998年10月26日:Yは次男(当時16歳)を夜釣りに誘い出し、睡眠薬を飲ませた上で、長崎県北高来郡小長井町の小長井港で交際相手の男性H(当時52歳)と共に海に突き落として殺害しました。次男には約3,500万円の保険金が掛けられていましたが、保険金の支払いは保留され、2人は保険金を得られませんでした。
1999年8月30日、長崎県警察はHとYを殺人容疑で逮捕しました。その後の取り調べで、Yは夫の殺害も自供し、Hも共犯を認めました。
裁判と判決
- H:第一審で死刑判決を受け、最高裁判所で上告が棄却され、死刑が確定しました。
- Y:控訴審で無期懲役に減刑され、最高裁で上告が棄却され、無期懲役が確定しました。