お台場フィリピン人バラバラ殺人事件は、2008年4月3日に東京都港区台場で発覚した凄惨な事件です。当時49歳の日本人男性Nが、同居していた22歳のフィリピン人女性Bを殺害し、遺体を損壊・遺棄したものです。さらに、Nは1999年にも別のフィリピン人女性Aを殺害し、遺体を損壊・遺棄していたことが明らかになりました。
事件の経緯
1999年の事件(A事件):Nは神奈川県横浜市のマンションで、交際していたフィリピン人女性A(当時27歳)を窒息死させ、遺体を解体して遺棄しました。当時、Nは死体損壊・遺棄罪で懲役3年6ヶ月の実刑判決を受けましたが、殺人罪としては立件されませんでした。
2008年の事件(B事件):Nは東京都港区台場のマンションで、同居していたフィリピン人女性B(当時22歳)を絞殺し、遺体を解体して遺棄しました。Bの同僚が連絡が取れないことを不審に思い、親族が部屋を訪れたところ、室内が血まみれでNが行方不明であることが判明し、警察に通報しました。その後、Nは自殺を図りましたが、発見・保護され、Bの遺体の一部が見つかったことから逮捕されました。
裁判と判決
Nは2008年の事件に関して無期懲役、1999年の事件に関して懲役14年の判決を受けましたが、検察側の控訴により、2008年の事件については死刑が言い渡されました。最終的に、2012年12月14日、最高裁判所で上告が棄却され、Nの死刑が確定しました。
その後の経過
Nは東京拘置所に収監されていましたが、2020年12月13日、慢性腎不全のため同所内で死亡しました。
この事件は、被害者が外国人であることや、遺体の損壊・遺棄という残虐な手口から、社会に大きな衝撃を与えました。また、加害者が過去にも同様の犯行を行っていたことから、再犯防止や刑罰の在り方についても議論が巻き起こりました。
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