うるま市女性殺害事件は、2016年4月28日、沖縄県うるま市で発生した強姦致死および死体遺棄事件です。被害者は当時20歳の女性で、ウォーキング中に襲われ、元アメリカ海兵隊員で米軍属の男性(当時32歳)により殺害されました。
事件の経緯
被害者の女性は4月28日午後8時頃、ウォーキングに出かけたまま帰宅せず、翌日、同居人が行方不明届を提出しました。警察の捜査により、女性のスマートフォンの位置情報が29日午前2時40分頃、うるま市州崎付近で途絶えていることが判明しました。周辺の防犯カメラ映像から、米軍関係者が乗るYナンバーの車が確認され、その所有者である男性が重要参考人として浮上しました。
5月18日、男性は任意聴取を受け、その供述に基づき翌19日、恩納村の山林で女性の遺体が発見されました。遺体は白骨化が進んでおり、男性は死体遺棄容疑で逮捕されました。
被疑者の背景
男性は2014年までアメリカ海兵隊に所属し、沖縄県内の基地にも駐留経験がありました。除隊後、日本人女性と結婚し、妻子と共に沖縄県島尻郡与那原町に居住していました。
裁判と判決
那覇地方裁判所での裁判員裁判において、男性は強姦致死罪および殺人罪で起訴されました。2017年12月1日、無期懲役の判決が言い渡されました。被告側は判決を不服として控訴しましたが、最終的に無期懲役が確定しました。
事件の影響
この事件は、在沖米軍関係者による凶悪犯罪として大きな社会的影響を及ぼしました。事件を契機に、日米地位協定における「軍属」の範囲を明確化する補足協定が2017年に発効し、再発防止策が講じられました。
また、事件から8年を迎えた2024年4月28日には、遺体発見現場で追悼式が行われ、多くの人々が被害者を悼みました。
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