京都アニメーション放火殺人事件

日本、京都府京都市伏見区桃山町因幡15 株式会社京都アニメーション 第1スタジオ跡 京都アニメーション第1スタジオ

About this incident

2019年7月18日、京都市伏見区にあるアニメ制作会社「京都アニメーション」の第1スタジオで、放火による大惨事が発生しました。この事件は「京都アニメーション放火殺人事件」として広く知られ、36名が死亡、34名が負傷するという、平成以降最悪の放火事件となりました。

事件の概要

午前10時31分頃、41歳の男が第1スタジオに侵入し、持参したガソリンを建物内に撒いて火を放ちました。目撃者によれば、男は「死ね」と叫びながら犯行に及んだとされています。火災は瞬く間に広がり、3階建ての建物は全焼。特に、3階から屋上へ続く階段付近で多くの犠牲者が見つかり、避難途中で命を落としたとみられます。

被害状況

死亡者:36名(男性14名、女性22名)
負傷者:34名(重傷者多数)
犠牲者の中には、著名なアニメーターや監督も含まれており、日本のアニメ業界にとって大きな損失となりました。

犯人の背景

犯人の男は、事件当時41歳で、埼玉県さいたま市在住でした。過去にはコンビニ強盗で服役した経歴があり、精神的な問題を抱えていたとされています。犯行動機として、京都アニメーションが自分の小説を盗作したと主張していましたが、同社はこれを否定しています。

社会的影響と反応

この事件は国内外で大きな衝撃を与え、多くの人々や団体から哀悼の意が示されました。また、被害者やその家族、そして京都アニメーションを支援するため、クラウドファンディングや募金活動が活発に行われ、世界中から多額の寄付が寄せられました。

その後の展開

犯人は事件後、重度の火傷を負い、長期の治療を経て逮捕・起訴されました。裁判では、精神鑑定の結果、刑事責任能力が認められ、2024年1月25日に死刑判決が言い渡されました。その後、控訴が取り下げられ、2025年1月28日に死刑が確定しました。

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