品川医師射殺事件は、1994年10月25日に東京都品川区の京浜急行電鉄青物横丁駅で発生した殺人事件です。午前8時頃、都立病院の泌尿器科医長であった岡崎武二郎医師(当時47歳)が、駅の改札口付近で背後から拳銃で撃たれ、搬送先の病院で死亡しました。
事件の経緯
加害者の男性(当時37歳)は、1993年6月に岡崎医師の執刀による手術を受けた後、体調不良を訴えていました。その後、病院に出向いて抗議するなど、診療をめぐるトラブルが発生していました。1994年9月中旬頃、加害者は偶然通りかかった暴力団事務所に入り、初対面の組員(当時29歳)に拳銃の購入を持ちかけ、10月にトカレフ型拳銃と実弾7発を計140万円で入手しました。
逮捕と裁判
事件発生後、加害者はスクーターで逃走しましたが、10月29日に逮捕されました。東京地方検察庁は、加害者に責任能力があると判断し、起訴しました。1997年8月12日、東京地方裁判所は加害者に対し、心神耗弱を認定しつつも、懲役12年(求刑15年)の判決を言い渡しました。1998年8月6日、控訴は棄却され、判決が確定しました。
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