武富士弘前支店強盗殺人・放火事件は、2001年5月8日、青森県弘前市の消費者金融「武富士」弘前支店で発生した凶悪事件です。当日午前10時49分頃、タクシー運転手の男性(当時43歳)が強盗目的で同支店に押し入り、ガソリンを撒いて金銭を要求しました。支店長が拒否し、警察に通報したことに激昂した犯人は、ガソリンに火をつけて逃走。この火災により、従業員5名が死亡、4名が重傷を負いました。
事件後、青森県警は延べ約52,000人の捜査員を投入し、301日間にわたる捜査の末、2002年3月4日に犯人を逮捕しました。犯人はギャンブルによる多額の借金に苦しんでおり、強盗を計画したとされています。
裁判では、犯人が殺意を否認するも、未必の故意が認められ、2003年2月12日に死刑判決が下されました。その後、2007年4月12日に最高裁で死刑が確定し、2014年8月29日に刑が執行されました。
この事件は、被害者遺族や地域社会に深い悲しみと衝撃を与えました。遺族の一人は、「深い悲しみと絶望感、犯人に対する怒り、兄貴として助けられなかった悔しさ。今でも苦悩する日々が続いている」と心情を語っています。
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